オーストラリアで行われた国民投票により、先住民の地位確立に向けた憲法改正が反対多数で否決される見通しとなりました。
この国民投票は、オーストラリアの憲法に「最初のオーストラリア人」として先住民であるアボリジニを明記するだけでなく、彼らの意見を政策に反映させるための代表機関の設立についても問われたものです。
現地メディアによると、14日の投票は即日開票され、6つの州全てで反対多数となり、否決が確定しました。
先住民の代表機関の設立については、「特定のグループにだけ特権を与えることは不平等」といった批判があり、広範な支持を得ることができませんでした。
この憲法改正は、収入や教育水準の低さなど、先住民の格差を解消するためにアルバニージー首相が提唱した政策の一環でしたが、政権にとっては大きな打撃となるでしょう。
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国際取材部