シルスキー大将、ロシア軍が再編を完了してクピャンスクで攻勢を開始

ウクライナ軍のシルスキー大将は14日、「敵は損害から回復してクピャンスク方面で活発な攻勢を開始した。敵の主要目標はウクライナ軍を撃破してクピャンスクを包囲し、オスキル川沿いまで到達することだ」と明かしました。

ロシア人ミルブロガーの主張が裏付けられる

アウディーイウカ方面で新たな視覚的証拠が登場しました。その証拠は「クラスノホリフカ近郊の高台をウクライナ軍が保持している」と示唆しており、「ロシア軍によるアウディーイウカ南郊外の突破は事実である可能性が高い」と考えられます。

新たに登場した写真には、ロシア軍兵士の遺体が高台の側面に横たわっている様子や、ロシア軍が対戦車ミサイルで攻撃を行う様子が写っています。ロシア軍は高台まで攻勢をかけましたが、ウクライナ軍によって撃退され、現在もウクライナ軍が高台を保持していることが示されています。

ロシア人ミルブロガーが主張していた「アウディーイウカ南郊外の突破」が裏付けられ、ウクライナ軍の守備ラインは破られていないことがわかりました。

ザポリージャ、南ドネツク、バフムートでの前進はほぼ止まっている

シルスキー大将によると、ウクライナ軍の敵はクピャンスク方面で攻勢を開始しました。しかし、まだ視覚的にロシア軍の攻勢は確認されていません。

ロシア軍の目標はシンキフカを突破してクピャンスク東部に到達し、さらにオスキル川沿いに南下してリマンを攻撃することです。しかし、これまでの攻勢はすべてシンキフカで阻止されてきました。そのため、「シンキフカを巡る攻防」が再び始まる可能性が高いです。

バフムート方面では、ウクライナ軍が前進し、クロモヴェに再び陣地を構えたことが視覚的に確認されました。しかし、大きな動きはなく、ザポリージャや南ドネツクでも同様です。ウクライナ軍の前進はほぼ停止しており、決定的な動きがない状況です。

戦闘行為は止まっていないものの、積極的な前進が停止している理由は不明です。可能性としては、泥濘んだ大地の影響や、損害を受けた部隊の再編成、攻勢に必要な戦力や物資の補充に取り組んでいる可能性が考えられます。今後の展開については何も断言できません。

ただ言えることは、ゼレンスキー大統領やウクライナ軍関係者が「冬季攻勢」を示唆していたということです。もし攻勢を維持するならば、11月から12月の間に再び前進を開始することでしょう。

侵攻587日目、戦場に目立った動きはなくウクライナ支援は変化の兆し。ロシアは2025年まで戦いが続くと予想されており、ウクライナは戦いの長期化に対応するため、動員の強化を示唆しています。

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

ソースリンク:日本ニュース24時間