バイデン大統領はウクライナ支援に関して、新たな資金調達方法があると述べました。しかし、関係者によれば、外部軍事融資プログラムの利用を含め、さまざまな選択肢が検討されているとのことです。国防総省の予算の転用を議会に要請する可能性もあるようです。
バイデン政権の「別の方法」は一時しのぎ
バイデン大統領はウクライナ支援に別の方法があると述べましたが、具体的な詳細は明かされませんでした。しかし、関係者は外部軍事融資(FMF)プログラムの利用などを提案しており、このプログラムは対象国が米国製兵器を購入する際に支援する国防総省のプログラムです。
議会はウクライナとウクライナ侵攻によって影響を受けた国々のために46億ドルをFMFに割り当てています。しかし、現在は残り65億ドルの資金しか残っていないため、ウクライナ支援の継続は困難です。そのため、バイデン政権は国防総省予算のウクライナ支援転用について議会に要請する可能性があるようです。
出典:Сухопутні війська ЗС Україн
ただし、具体的にどの予算を転用するのかは明らかではありません。国の安全保障に関わることから、議会の承認を得るのは困難であると予想されます。バイデン政権が検討している「別の方法」は一時しのぎに過ぎず、ウクライナ支援の継続は議会による追加資金承認にかかっています。
不透明なウクライナ支援、資金不足の危機も
現在の米国のウクライナ支援は不透明な状況にあります。CNNによると、ウクライナに装備や弾薬を送るための資金が残り2ヶ月分しかないと報じられています。戦略国際問題研究所も「支援資金案の可決が遅れればウクライナは危機的状況に陥る」と警告しています。
現在の状況では、ウクライナ支援の継続は議会による追加資金の承認にかかっています。ウクライナは侵攻から587日が経過し、戦場では目立った動きはありませんが、その一方でウクライナ支援には変化の兆しが見られます。
この記事に掲載された情報によると、バイデン政権はウクライナ支援のために52億ドルの資金を保有しているとのことです。また、国防総省はウクライナ支援資金をほぼ使い尽くしたと民主党に警告しています。
以上のような状況から、議会の承認なしにウクライナ支援を継続することは難しいとされています。
※アイキャッチ画像の出典:The White House
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