次世代の短距離移動手段として注目されている「電動キックボード」の実証実験が広島県福山市で行われた。同市霞町の市中央公園では、市民参加型の電動キックボードの試乗体験も行われ、約100人が軽快に乗りこなした。実証実験は中国地方では初めて。
同市独自の支援事業「市実証実験まるごとサポート事業」に採択され、電動キックボードをはじめとする電動マイクロモビリティの普及を目指すベンチャー企業「Luup( ル ー プ )」が実施。電動キックボードが安全・快適に利用できる条件や地域の回遊性向上、活性化の可能性などについて検証するという。
Luupは電動キックボードのシェアリングサービスを目標にしており、GPSでの定点観測や専用アプリの検証、利用状況のデータ分析なども実施するとしている。
しかし、電動キックボードは道路交通法上、原動機付き自転車の扱いとなるため、歩道での走行はできない。市ICT推進課は「電動キックボードは公共交通の一つとして、1マイル(約1・6キロ)の移動に便利。関係機関に働きかけて、市内で気軽に利用できるようしたい」と意気込んでいる。