ガザで国連職員の死亡増え53人に、現地職員と連絡途絶も多発

ガザで国連職員の死亡増え53人に、現地職員と連絡途絶も多発

イスラエルによるガザの空爆で犠牲となった国連職員の数が増え続けています。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、現地での軍事衝突により、これまでに53人の国連職員が亡くなったと報告されています。

死亡者数の増加と連絡途絶の現地職員

UNRWAは声明の中で、過去24時間に14人の新たな犠牲者が出たことを明らかにしました。また、ガザ全土には150箇所の避難施設があり、約640,000人の住民が避難所に避難しているとされています。しかし、残念ながら、複数の国連機関によると、現地で活動する職員との連絡が途絶えてしまったとの報告もあります。地区内の通信網が被害を受けているため、連絡が困難になっているとのことです。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、SNS上で「職員、医療施設、医療従事者、人道支援の協力者との通信が断絶した」と説明しました。国連パレスチナ人道調整官のヘイスティングス氏も、「爆撃の激化が伝えられるガザは外部世界との接触が失われた」と述べています。さらに、国連児童基金(UNICEF)のラッセル事務局長も、現地の職員の安否について強い懸念を示しました。

記者の安全確保と報道機関への影響

ガザでの状況は深刻であり、通信会社によると、ガザ内の通信機能は空爆の影響で大きな障害を受けていると報告されています。一方、イスラエル軍は、ガザで活動する記者の安全確保は保証できないと伝えており、報道機関も記者の安全を心配しています。

国際的な民間団体であるジャーナリスト保護委員会(CPJ)によると、イスラエルとハマスの軍事衝突は、戦争特派員にとって過去数十年で最も危険な報道現場となっています。ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を開始してから3週間が経ちましたが、少なくとも29人の記者が命を落としました。CPJによると、1992年から紛争取材で亡くなった記者の中で、29人のうち24人がパレスチナ人、4人がイスラエル人、1人がレバノン人だということです。

ガザでの被害の拡大

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のラマラにある自治政府の保健省は、イスラエル軍によるガザへの攻撃により、7日以降に7300人以上の住民が亡くなったと発表しました。この数字は、ハマスが実効支配するガザ地区の関係筋から引用されたものです。一方、イスラエル国内では1400人以上の死者が出ているとされています。

この記事は、日本ニュース24時間によるものです。

ソースリンク: 日本ニュース24時間