吉田兼好ゆかりの「正圓寺」虚偽登記、逮捕の元住職らが土地売却前に東寺真言宗を離脱…発覚免れるためか

正圓寺に所蔵されていた掛け軸「青龍大権現画像」も所在不明に

またまた、驚きの事件が明るみに出ました。大阪市阿倍野区にある吉田兼好ゆかりの古刹「正圓寺」の土地を巡る虚偽登記事件で、逮捕された元住職ら3人が、土地の売却を目前に宗派を離脱していたことが明らかになりました。一体、なぜ彼らはこのような行動に出たのでしょうか?

東寺真言宗の承認が必要

吉田兼好のゆかりを持つ正圓寺の土地を処分するには、所属する宗派である東寺真言宗の承認が必要です。しかし、この3人の元住職は売却手続きを宗派から阻止されることを避けるために、寺を離脱させたと見られています。

宗派の規則を回避

東寺真言宗では、トラブルを防ぐために、寺院が土地を処分する場合には宗派への届け出が必要です。宗派幹部が土地を確認し、売却先について調べ、問題がなければ承認します。しかし、離脱を通知した寺院は宗派から独立し、手続きの対象外となります。

正圓寺の境内(大阪市阿倍野区で)

抵当権の偽装と土地売却

3人は、境内の土地にエクシオ社を債権者、寺を債務者とした抵当権を虚偽登記しました。その後、土地は第三者に売却され、本堂や他の建物も売り払われてしまったのです。周囲には、「土地を売るために離脱した」と話していたということです。

そして、彼らは過去にも正圓寺が所有していた宅地を虚偽の所有権移転登記し、売却していたことも判明しました。さらに驚くべきことに、正圓寺から宗派への届け出はなかったにもかかわらず、売却が承認される文書が作成されていたのです。この文書は押印が正規のものとは異なり、偽造された可能性が高いと見られています。

一体なぜ彼らはこれほどまでにして土地の売却を進めようとしたのでしょうか?その真相はまだ明らかになっていませんが、この事件によって吉田兼好ゆかりの「正圓寺」は大きな傷を負ったことは間違いありません。

記事の引用元:Yahoo!ニュース

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