ドイツ首相がガザの「即時」停戦に反対

ドイツのオラフ・ショルツ首相は、パレスチナ自治区ガザ地区で続くイスラエルとハマスとの武力衝突の「即時」停戦に反対する考えを示しました。世界中からは停戦を求める声が高まっている中、ショルツ首相の発言が注目されています。

ドイツ首相の考え

ショルツ首相は、地方紙ハイルブロナー・シュテメ主催の討論会に出席し、「即時停戦も長期停戦も結局は同じ結果を招くだけだ。望ましくないと考える」と述べました。

彼はさらに、「どちらの停戦もハマスに態勢を立て直し、新しいミサイルを入手する機会をイスラエルが与えることになる」と指摘し、必要なのは「人道的な一時停戦」だと訴えました。

ショルツ首相の考えは、多くのアラブ諸国やフランス、トルコなどとは異なります。

ガザ地区を実効支配するハマスは先月7日、イスラエルを急襲し、約1200人を殺害しました。イスラエルによる報復攻撃が続いており、ハマスの保健当局によると、これまでに1万1000人以上が死亡しており、そのうち多くは民間人です。

ガザ地区で続く武力衝突に関して、ドイツのオラフ・ショルツ首相は「即時」停戦に反対する考えを示しました。彼は長期停戦と即時停戦の結果は同じであり、必要なのは人道的な一時停戦だと訴えています。

これに対して、多くのアラブ諸国やフランス、トルコなどは停戦を求めており、対立する意見が存在しています。一方で、ガザ地区の武力衝突は多くの犠牲者を出しており、その中には多くの民間人も含まれています。

ドイツ首相の発言は注目される一方で、停戦に関しては国際社会での合意が求められています。