パレスチナ自治区ガザ地区の「ランティシ病院」の地下にて、イスラエル軍がイスラム組織ハマスの武器庫を発見したというニュースが入りました。さらに、イスラエル軍は連れ去られた人質を拘束していた痕跡も見つけたそうです。これまで病院周辺がハマスの拠点であると主張されていましたが、今回の証拠は初めてのものです。
イスラエル軍の捜索活動
イスラエル軍は、ランティシ病院の医師や患者を安全な場所へ避難させた後、病院内を捜索したとのことです。公開された動画によれば、地下からは自爆用ベストや手りゅう弾、対戦車砲など多くの武器が見つかりました。また、イスラエルによる侵入時に使用されたとみられる銃撃跡のあるバイクも確認されました。
地下には通常人が立ち入らない場所に、女性の服やおむつ、哺乳びんなどが置かれていることも判明しました。さらに、一角にはカーテンやソファが設置され、一般の部屋のように見えるように工夫されていました。イスラエル軍は、ここでネット交流サービスなどに投稿するための人質の写真が撮影されていたとみています。
また、病院の近くにはトンネルの出入り口も存在していたとのことです。イスラエル軍は現在、ロボットを使用してトンネルの調査を行っているそうです。
ハマスの病院周辺拠点
イスラエル軍はこれまで、ハマスが複数の病院周辺を軍事拠点にしていると主張してきました。ガザ最大の「シファ病院」の地下には、ハマスの司令部があるとされています。
このニュースは、イスラエルとパレスチナの緊張関係を再び浮き彫りにしています。今後の展開が注目されます。