【独自】宝塚劇団員の死から見える実態…元タカラジェンヌが明かす驚愕の体験

「私も在団中に自宅で『もう死んでしまおう』と思ったことがありました。きのうの会見を見て、誰かが声をあげなきゃいけないんだって、黙っていたらダメだなって思って、こうして、お話をさせていただこうと思って決意しました」

【画像】「私はやってしまった側なんですよね」と宝塚時代の後悔を話す元タカラジェンヌ

「めざまし8」の取材にそう話すのは、数年前に宝塚歌劇団を退団したという元タカラジェンヌです。

在団中の苦悩と後悔

元タカラジェンヌは昨日の会見に失望し、なんでしょうね…嫌悪感を抱いてしまって。何も変わる気がないんだなって。

そして、自身の在籍中に経験したいくつかの出来事を語りました。

かつらが上級生の方と“かぶって”しまっていて「それっておかしいよね」って。“ドーナツ”とかって言われているけど、私が真ん中に入れられて、周りからすごい「何考えてるねん!」みたいな。真っ暗闇の中でずっと言われ続けて、ひたすら私はぐるぐる回りながら、「すみませんでした。すみませんでした」って。そういうことが日常茶飯事というか、それが誰も悪気を持ってやってないということが問題ですね。

さらに、年次が上がるにつれて、パワハラまがいの行為を“される側”から“する側”へと変わっていったことを悔やんでいるといいます。

7年生のときは、私は「やってしまった側」なんですよね。だから、私は宝塚時代の自分というのはすごく許せない。嫌いなんです。思い出したくないんですよね。

上下関係の厳しさと教育の一環

パワハラ的な上下関係を批判する一方で、被害者側の弁護士が主張した上級生からヘアアイロンを額に当てられ、やけどを負ったという行為については、上級生が下級生に髪の巻き方などを教えることは日常的にあることだと話します。

「ベルサイユのばら」みたいな縦ロールというのは自分でやるんですね。なので上級生の方が下級生の前髪をちょっとこう、やり方を教えてあげたりとかっていうので、それは日常的に行われていることで。その時につい当たってしまって、首筋とか鼻とかおでこにジュッてなっちゃうのは正直私もありました。

宝塚劇団員の死については、いじめやパワハラの証拠は確認できなかったとされますが、この元タカラジェンヌの証言が、その実態を一層明らかにしています。

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