イスラエル軍、シファ病院の院長を逮捕 「ハマス司令部として使用」

イスラエルの国旗

イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区のシファ病院の院長を逮捕したと発表しました。軍は、病院がイスラム組織ハマスの司令部として使用されていた証拠が見つかったと主張しており、取り調べを行うとしています。

シファ病院のトンネル

軍は15日にシファ病院に突入し、敷地内で地下トンネルの入り口などを発見したと報告しています。22日にはトンネル内部の映像を公開しました。映像からは、トイレやキッチンなどが見つかり、敷地外の建物にもつながっていたことが分かりました。軍はこれを「ハマスの潜伏場所」と指摘しています。

シファ病院では18日に患者や医師などの大半が退避しました。また、22日と23日には院内に残っていた重症者たちも退避が行われました。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、院長は国連機関の世界保健機関(WHO)の車列でシファ病院から南部へ向かっている途中で、イスラエル軍の検問所で他の医師と共に拘束されたとのことです。

ハマスの反応

院長の逮捕を受け、ハマスは声明を発表し、「人間性や道徳に欠ける行動」として非難しました。また、ガザの保健当局は「国連に全責任がある」と指摘し、退避を支援していたWHOとの協力を中断することを明らかにしました。

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