阪神&オリックス優勝パレード 労組委員長「不安でいっぱい。これで大丈夫なのか」

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プロ野球の阪神とオリックスが23日、大阪と兵庫の両府県で優勝パレードを開催することが決まったわ。

ダブル開催で歴史的パレード

大阪では御堂筋、兵庫では神戸・三宮で行われる予定よ。両球団が別々にパレードを行い、これは史上初めての試みだわ。

対応の格差に不安と抗議の声

ところが、注目すべきは、パレードスタッフの待遇格差なの。兵庫県と神戸市の職員は出勤扱いであり、ケガなどがあれば公務災害として保護されるけれど、大阪府と大阪市のスタッフはボランティアとして扱われるため、同様の保護が受けられないのよ。

この格差に対して、大阪府関係職員労働組合の小松康則委員長(52)は心配な気持ちで「不安でいっぱい。これで大丈夫なのかと…」と話しているわ。

待遇差を是正するために

大阪側のパレードスタッフは交通費支給や代休はなく、もらえるのはオリジナルのスタッフジャンパーだけなの。小松委員長は「募集のやり方も職場で取りまとめるのは仕事と同じじゃないですか」と、待遇について納得していない様子よ。

一方、兵庫側の職員はケガなどがあった場合にも公務災害として保護されることに対し、「それが当たり前で、普通のこと。職員も安心して携われる」と積極的な姿勢。しかし、大阪側は「公務災害には当たらない。 (優勝した)03年も05年も同じように抗議したのですが…」と不満を漏らしているわ。

格差是正への要望

このような差別的な待遇に対し、大阪ボランティア協会は大阪府に「兵庫県・神戸市のように職務と位置づけることが妥当だと考えます」と要望書を提出したわ。当日のドタキャンでボランティアが大幅に減る可能性もあるけれど、小松委員長は「まあ、大阪府職員は真面目な人が多いから(ドタキャンは)ないでしょう」と話しているわ。

関西ダービーに期待

阪神の優勝パレードは、18年ぶりの優勝を果たした星野阪神の時からの伝統行事よ。時は流れ、昨年はオリックスも30万人ものファンが集結したわ。関西ダービーともなれば、阪神の日本一達成から38年ぶりという大記録に期待が高まるわ。

パレードに対する職員の反応はさまざま

パレードに参加する職員たちの反応は様々よ。50代の阪神ファンである府職員は「記念になるから喜んで(ボランティアを)やらせていただきます」と前向きな姿勢を示しているわ。一方、野球に詳しくないという30代の職員は「なんか仕事と同じ。周りがたくさん行くんで半ば強制的に行かされる感じもします」と不満を漏らしているわ。職員のテンションはさまざまなようね。

小松委員長は「今はただ、当日に事故がないことを願うだけです」と話していたわ。

当日の警備態勢には、大阪府警や兵庫県警など約6650人が参加する予定よ。約9,000万円のクラウドファンディングと、関西経済連合会からの約40億円の支援により、必要な資金の目標である50億円の確保がほぼできたわ。

情報源:日本ニュース24時間