え、絶対負けるんじゃないの? ドラクエの「負けイベント」には勝ち筋があった!?

ドラクエの負けイベント

「ドラクエ」シリーズには、ストーリーの都合上、勝つことが不可能な「負けイベント」と呼ばれる戦闘があります。基本的には倒せない相手になっており、そのバトルに負けてもストーリーは進行するので問題はありません。しかし、意外なことに、実は勝利することもできる「負けイベント」が存在するのをご存知でしょうか。

『アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストV 天空の花嫁』の「ゲマ戦」

あまりにも悔しい「負けイベント」として有名なのが、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』の「ゲマ戦」です。ゲマは卑劣かつ残虐なやり口で主人公の父・パパスを焼き殺し、多くのプレイヤーにトラウマを植えつけました。

そのゲマと初対峙するのは、主人公の幼年時代です。このときのゲマは圧倒的に強く、そのうえ毎ターンHPを100も回復するので、普通なら勝ち目はありません。それにゲマに負けてもストーリーは進むので、いわゆる「負けイベント」だと誰もが思ったことでしょう。

しかし、途方もない労力を費やすことで、SFC版やリメイク版ともに、このときのゲマを撃破することは可能となっています。

勝ち方はシンプル!

その勝ち方はいたってシンプルで、主人公のレベルを最大まで上げて、「てつのつえ」を装備して戦うだけです。攻撃力だけを見ると、この段階の最強武器は「チェーンクロス」ですが、会心の一撃による上振れを考慮すると「てつのつえ」の方が勝つ可能性が高まります。

最高レベルの主人公の会心の一撃が出れば、280前後のダメージが入るため、運任せで殴り続ければ、いつか勝利を掴むことができます。主人公のMPが尽きてベホマが使えなくなるのが先か、ゲマが倒れるのが先か、まさに紙一重の勝負になります。

「アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストV 天空の花嫁」以外にも、『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』の「負けイベント」である「スイフー」戦、「イノップ&ゴンズ」戦も、PlayStation版であれば勝つことが可能です。どちらも過去のダーマ地方で初対峙し、連続で敗北を味わうことになる嫌な展開でした。

スイフー戦は、プレイヤー側のレベルを70くらいまで上げることにより勝つことが可能です。ゲマと同様に毎ターンごとにHP100の自動回復がありますが、このくらいのレベルになれば、ひたすら攻撃するだけでなんとかなります。

そしてイノップ&ゴンズ戦のほうは相当厳しいのですが、こちらも理論上は勝利可能です。戦闘中に使うと回復効果のある「奇跡の石」を入手できるタイミングなので、これをマリベルに持たせれば長期戦でも耐えやすくなります。

とはいえ、こちらの戦闘はレベルが上限に達した状態でも苦戦を強いられますが、回復を怠らずに戦線を維持できれば勝機はあります。

もし負けイベントに挑戦する際は、忍耐力と根気が必要ですが、思いがけない勝利を手にすることができるかもしれません。

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