虐待経験し500万円持って「死に場所探し」のさすらい旅へ出た過去…若井おさむの命を救った大物芸人の「名ゼリフ」


【写真】「今からは想像つかない」生きる希望失い海外を放浪していた当時の若井さん(5枚目/全15枚)

── 若井さんは小さいころから虐待を受けて育った過去を明かしていらっしゃいます。

若井さん:父・母・兄の4人家族でしたが、特に母の愛情は兄にのみ向けられ、僕だけ小さいころから虐待されて育ちました。理由もわからないまま理不尽に暴力を受け、何度も死にたいと思ったし、中学のときは「どうやったら母を殺せるか」と考えていました。でもそれをやってしまったら自分の将来がなくなる。どこかでかすかに自分の将来を期待した部分が勝ったことで踏みとどまれた感じです。

若井さん:幼少期、つらい思いを忘れられたのはアニメの『機動戦士ガンダム』を見ているときでした。高校のころになると、母や兄に対して「絶対許さんぞ」という気持ちがあるだけで、つらいという気持ちはもうありませんでした。自分のなかで気持ちを切り離していましたね。

家はただ寝泊まりしているだけでしたし、バイトをしていたので、自分で稼いだお金でコンビニで弁当を買って食べたり、バイトのまかないを食べたり、家庭内別居という感じで、父も同様に家庭内別居状態でした。学校に行けば仲のいい友達がいましたし、高校3年間軽音楽部に所属してバンドを組んでいたので、バンド活動に夢中になれたことも救いでした。



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