道路上の緑のライン、驚くべき役割を果たしている

Image

自動車専用道路、京奈和自動車道には最近、目新しい変化が起きました。その一部区間で、普段見慣れない緑色の線が引かれたのです。この線は、ただの装飾ではありません。実はその役割は、ある重要な対策のために設置されたものなのです。

ユニークな緑のライン

この緑のラインは、和歌山県内の紀の川―紀の川東インターチェンジ(IC)間の約4・5キロの区間に引かれています。なぜこの場所にラインが引かれたのか、その背景には深い意味があります。

実際にこの区間を通行すると、普段とは異なる感覚に陥ります。前方の車も戸惑っている様子で、タイヤをラインに合わせたり、ラインを避けて左側を走ることもあります。このラインは、実験的に設置された全国でも珍しいものなのです。

緑のラインの役割

その背後にある目的は、交通事故を未然に防ぐことです。京奈和自動車道では、中央分離帯がないために正面衝突事故が心配されていました。そのため、2018年度からはワイヤロープ式の防護柵の設置が始まり、22年度までに約23キロの区間が整備されました。

この防護柵のおかげで、正面衝突事故は皆無になりました。しかし、防護柵と接触する事故が99件も発生したため、通行止めが頻繁に起きるようになりました。

そこで、今回の緑のラインが登場しました。このラインは「車両誘導線」と呼ばれ、左右のタイヤでまたいで利用します。右ハンドル車の場合は、運転席の真下にラインを合わせて走行することになります。

Image

効果的な事故防止対策

この緑のラインの導入により、防護柵との接触事故が減少しました。それにより、夜間の通行止めが頻繁になる問題も解消されました。事故防止の観点から見ても、この緑のラインは大きな成果を上げているのです。

道路上の緑のラインは、一見すると中途半端に感じるかもしれません。しかし、その役割を知ると、車両の安全性を高める効果を感じることでしょう。

この記事は、道路の安全に関心のある方にとって必見の情報です。もし京奈和自動車道を走行する機会があれば、緑のラインを見逃さずに、適切な走り方を心掛けましょう。

(日本ニュース24時間)

ソースリンク: 日本ニュース24時間