正恩氏の娘、後継演出か 「朝鮮の新星」の呼称 北朝鮮

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正恩氏の娘、ジュエ氏、後継者説が浮上

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の娘、ジュエ氏の動向が注目されています。最近、ジュエ氏は正恩氏に似た格好で軍を視察し、新たな称号「朝鮮の新星女将軍」が使われたとの情報もあり、後継者説が浮上しています。

北朝鮮の官方通信、朝鮮中央通信は写真を配信し、正恩氏が航空節を記念してジュエ氏と一緒に軍のデモ飛行を視察している様子が収められています。ジュエ氏の格好は正恩氏とよく似ており、韓国メディアはこれによって「権威を強調するための意図」があると分析しています。

さらに、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、11月21日の軍事偵察衛星の打ち上げ後に行われた講演会で、「宇宙強国時代の未来は朝鮮の新星女将軍により、今後もより輝くだろう」との発言があったと報じています。正恩氏自身もかつて「新星将軍」と呼ばれており、後継者としての偶像化が進んでいるとの見方もあります。

韓国大統領府の趙太庸国家安保室長はテレビ番組で、「ジュエ氏を後継者と考え、検証しなければならないのではないか」と発言しました。一方で、「100%確信はできない」としながらも、「今はおそらく後継者だろうが、(それが)正しいかを突き詰める段階だろう」と述べました。韓国政府はこれまで後継者説には慎重な姿勢を示してきました。

ただ、北朝鮮では家父長制が色濃く残っており、女性が後継者になることは考えにくいとの指摘もあります。また、長男の存在もはっきりしていない状況で判断するのは時期尚早との意見もあります。

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