パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のヘブロン近郊で、知的障害のあるパレスチナ人男性が軍服姿の男に撃たれて負傷したとされる場面の映像が浮上しました。兄弟がCNNとの電話インタビューで語ったところによると、男性は帰宅途中に軍服姿の3人組に呼び止められ、身分証明書の提示を求められたそうです。男性は証明書を持っていないと答え、押し問答の末に銃撃を受けたというのです。
映像に映った男性
映像には軍服姿の男に撃たれる男性が映っています。男性は四つんばいの姿勢で軍服姿の3人に囲まれ、その隣に赤いシャツを着た友人が見えます。男性の兄弟によると、この友人は男性が障害者であることを伝えたとのことですが、3人組は耳を貸さなかったそうです。
男たちに銃を向けられた男性が立ち上がり、興奮した様子で1人の男に迫ります。するともう1人が後ろから近づき、銃声が響きます。地面に倒れて苦しむ男性に、2人の男が銃を向け続けている光景が映し出されます。
事件の経緯と調査
男性の兄弟によると、兄は障害があることをすぐに分かると説明しています。また、3人組はイスラエル兵だったと主張しています。イスラエル軍はヘブロン近郊で兵士らが知的障害のある男性との争いに関与した件について、軍警察が調べていることを認めました。軍は男性が脚を撃たれて搬送され、治療を受けたと述べています。
パレスチナ赤新月社は男性を病院に運び、脚の手術を受けたことを発表しました。
この事件は現在、注目を浴びており、詳細な調査が行われています。
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