木原誠二・前官房副長官の妻の元夫が2006年に亡くなった事件について、遺族側が元夫を司法解剖した医師と11月24日に初めて直接面会し、自殺と断定できないとの見解を確認したことが明らかになりました。
遺族側の証言
テレビ東京が独自に入手した遺族側の「上申書」は、12月5日付で警視庁大崎署と東京地検に送られました。この文書には、元夫の安田種雄さん（当時28歳）を解剖した医師による「死体検案書」が添付されており、直接の死因を「失血及び右胸腔血」とし、死因の種類を「自殺」ではなく、「その他及び不詳の外因」と結論づけています。
再捜査の経緯
安田種雄さんの死因に関しては、2018年に警視庁が事件性があると見て再捜査を開始しましたが、今年7月に警察庁長官が「自殺と考えて矛盾はない」「事件性は認められない」と個別事件にコメントし、異例の事態となりました。遺族は10月に再捜査を求めて警視庁に告訴し、その申し立ては受理されました。
遺族は上申書の中で、「（医師の）死体検案書には、他殺であることと整合的な事実が記載されており、自殺と考えるべき医学上の理由は何も記載されていません」と訴え、警視庁と検察庁に対し、積極的な捜査と真相解明を改めて求めています。
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