台湾軍の現役中佐が、大型輸送ヘリを飛ばして中国の空母に着陸し、亡命を試みたとして摘発されました。さらに、この計画には1500万ドル(約22億円)の見返りが用意されていました。
台湾メディアによると、台湾高等検察庁は7月末に陸軍航空特戦指揮部所属の中佐を機密資料流出容疑などで逮捕し、収監していました。その後、別のスパイ犯行計画が最近になって摘発されたのです。
中佐は計画が成功すれば、1500万ドルの補償金を受け取る予定でしたが、逮捕される前に計画を実行しようとしたのです。
彼は中国側の情報部員に持ち込まれ、その後、タイで2人の中国人民解放軍の高位将校と接触しました。中佐は退役軍人であると主張しています。中国側は彼にタイ「エリートビザ」の取得や有事の際の優先撤収、さらには月々20万台湾ドル(約92万円)の支給を約束しました。
そして、中国側は情報部員を通じて中佐に、中国空母「山東」が6月に台湾海峡を通過する情報を伝えました。中国側は山東が台湾本島から約44キロメートルまで接近したら、中佐にチヌークヘリを空母に着陸させるよう指示しました。
しかし、中佐はこの計画が非常に危険だと考え、断りました。それに対し中国側は成功報酬として1500万ドルを提示し、さらに亡命すれば100万~200万ドルの前金を支払うと誘惑しました。
中佐はその後、中国側と細部の計画を調整していましたが、逮捕されてしまいました。逮捕された時点では、中佐の亡命計画はまだばれていなかったとされています。
当局は当初、中佐が中国側に部隊機動訓練関連資料を流出させて金品を受け取った容疑のみを把握して逮捕に踏み切ったと語りました。
台湾軍関係者によると、チヌークヘリは操縦士1人では操縦できる機種ではないため、もし計画が実行されていたとしても必ず失敗していたとのことです。
この情報は、Yahooニュースより引用されています。
ソースリンク: 日本ニュース24時間