安倍派の裏金疑惑 「『認めれば年明け通常国会前までに捜査終結』と検察が伝達」政治ジャーナリストが解説

岸田文雄首相
(画像提供:産経新聞社)

自民党の派閥である安倍派の裏金疑惑について、政治ジャーナリストの青山和弘氏が12月13日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演しました。この問題で、東京地検特捜部が臨時国会終了後、安倍派議員らを政治資金規正法違反の疑いで本格的な聴取などに進むことが予想されているのですが、青山氏によると、検察は岸田文雄首相の側近に対して、「裏金疑惑の容疑者が早く容疑を認めれば、年明けの通常国会の予算審議が始まるまでに捜査を終結する」と伝えているそうです。

容疑者の拘束を迫るメッセージ

東京地検特捜部は岸田文雄首相に次のようなメッセージを伝えていると青山氏は説明します。「何としても岸田首相の側近を排除してくれ」とのこと。つまり、「これから厳しい聴取が始まるため、仕事に集中できなくなる」という意味です。しかも、検察は早く容疑を認めるよう促しており、年明けの通常国会の予算審議が始まる前に捜査を終結することも伝えているのです。

捜査終結の意味とは?

辛坊氏が尋ねると、青山氏は「捜査終結」とは具体的に何を指すのかについて説明します。青山氏によれば、略式起訴される可能性もあれば、悪質性が高ければ逮捕される可能性もあるとのこと。今後の捜査の進展や証言内容、家宅捜索での発見によって状況は変わってくるでしょう。ただ、検察は捜査を長引かせるつもりはないはずです。

しかし、もしも捜査に抵抗がある場合は、通常国会期間中に逮捕許諾請求を行い、逮捕する可能性も岸田首相の側近に伝えていると青山氏は指摘しています。「そうなれば、大混乱になる」というメッセージが含まれているのです。

政治問題にも関わらず、調査の結果が年明けの通常国会までに出る可能性があるので、注目が集まっています。岸田首相の側近たちはどのように対応するのでしょうか。