安倍派議員秘書が語る「貧乏事務所が裏金作る意味」 自民党の“裏金疑惑” 議員個人の関与否定する声も

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政治資金パーティーの裏金問題をめぐり、自民党の安倍派所属閣僚4人が辞任しました。さらに、この問題は波紋を広げています。キックバックを受け取った疑いのある現役議員や秘書が取材に応じて実態を明かしています。

【画像】高額キックバックを受け取った疑いの池田佳隆衆院議員

自民党の安倍派所属で、愛知県7区から出馬している鈴木淳司総務大臣は、14日の朝に辞職願を提出しました。

鈴木淳司総務相は、記者会見でも自身へのキックバックについて否定しました。「還流(キックバック)」という問題については意識も発想もなかったと述べ、閣内にとどまることが国政の遅滞を招くと考え、この機会に身を引くべきだと語りました。

しかし、地元の瀬戸市の事務所では、鈴木総務大臣の短期間での辞任に落胆の声が広がっています。

鈴木総務大臣の秘書である三治敦司さんは、「総務省は所管する範囲が広いため、変えていきたい部分があったかもしれない。それを言っても仕方がない」と語りました。秘書もまた、辞任について落胆している様子が見受けられます。

瀬戸市民の声を聞いてみましょう。

40代男性:「瀬戸市から大臣になったのに、3カ月で更迭されてしまうのは残念ですね。」

70代女性:「私たちは彼に大いに期待していたので、とても悲しいです。」

別の70代女性:「お金の問題なので、一掃しないといけません。」

安倍派の資金集めパーティーの裏金問題には、東京地検特捜部の強制捜査が予想されています。特に、高額なキックバックを受け取った疑いがあるのは、愛知県3区を地盤としている池田佳隆衆院議員と岐阜県選出の大野泰正参院議員です。

大野議員は、「捜査に協力して皆さまに丁寧にご説明できる時が来ましたら、しっかりと説明をさせていただきたい」とコメントしていました。その後、秘書が取材に応じた際、高額なキックバックの問題について話しました。

質問:「ノルマはどれくらいありましたか?」

大野参院議員の秘書・高橋秀明さん:「100万ぐらいだと思う。だから50枚ということですよね。それが東京と岐阜を合わせたものです。」

質問:「ノルマ以上に売られていましたか?」

大野参院議員の秘書・高橋秀明さん:「そうですね。記載されていないことが問題になっています。それがなぜ載っていないのかはよく分かりませんが、おそらく派閥からの指示だと思います。」

質問:「それをどう使いましたか?」

大野参院議員の秘書・高橋秀明さん:「私たちのような貧乏事務所が裏金を作っても何の意味があるでしょう。それに車も新車を買えませんし、給料も一番安いです。事務員からも給料の支払いが大変だと聞いています。しかたなく、派閥の流れでしょう。おそらくですが。」

宮澤防衛副大臣も裏金疑惑について言及しました。「収支報告書に記載しなくてもいい」という指示があったと述べ、しっかりと管理されていたと強調しました。彼は、説明を早くし、自身の潔白を証明したいと話し、多くの議員が同様に考えていると述べました。

安倍派を巡っては、2022年のパーティーでキックバックした資金を「議員個人の収入として収支報告書に記載してほしい」という要請があったとされ、東京地検特捜部は近く強制捜査に乗り出す方針です。

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