23年間、1坪の檻に閉じ込められ、胆汁を取られた熊…韓国の飼育農場を脱走、2時間の“自由”の後、射殺

23年間の悲劇が終わりました。韓国の熊飼育農場で、胆汁を取られるために檻に閉じ込められていた熊が脱走し、わずか2時間の自由を味わった後、射殺されました。

熊胆の悲劇

韓国では、熊を飼育して10年以上経つ場合、合法的に胆汁を取り出して熊胆を作ることができます。このために熊は1坪ほどの檻に閉じ込められ、胆嚢に管がぶら下げられて胆嚢汁を抜かれてしまいます。つまり、熊たちは生きている間、一度も檻から出ることができません。

しかし、このような境遇の熊(2001年生まれ)が23年間も閉じ込められていた檻から逃げ出すことに成功しました。約2時間の自由を享受した彼は、体重100キロのツキノワグマでした。

悲劇的な結末

熊が逃げ出した瞬間、現地の消防署や警察署は迅速に対応しました。有害鳥獣駆除団の猟師も熊捕獲に加わり、わずか2時間後には逃げ出した熊を発見しました。そして、農場主の依頼により、猟師は熊を射殺しました。

問題はもちろん残ります

この事件は、ツキノワグマが国際的に絶滅の危機に瀕していることを考慮すると、深刻な問題を浮き彫りにしています。2012年に韓国政府は、「自然淘汰」のためにすべての飼育熊に対して中性化手術を行うことを決定しました。その結果、2013年以降に生まれた熊たちはいないのです。

しかし、問題は既存の飼育熊たちに関してです。熊農場は老朽化しており、熊の胆嚢採取業を続けることが難しくなっています。その結果、熊たちは簡単に檻から逃げ出す可能性が高くなってしまいました。実際、今回の事件が起きた忠清南道の熊飼育農場だけでも2013年と2017年に2度の脱走事件が発生しています。

また、熊飼育をあきらめた農場主たちは、熊を受け入れる施設が動物園だけであることに直面しています。つまり、熊たちは保護される場所がないのです。

問題解決への道

この現実を踏まえ、韓国政府は「野生生物法改正案」を提案し、熊の飼育と熊の胆嚢採取を終止させ、残りの熊を保護することを目指しています。この改正案は今年5月に国会に提出されましたが、まだ審議の最中です。

熊たちの苦しみが終わる日が来ることを願います。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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