ソウル龍山警察署ロビーでのデモ待機、一体何が起こっているのでしょうか? 韓国では、デモや集会主催者は開催の720時間前から48時間前までに申請書を提出しなければなりません。このため、デモ場所を確保するために、人々は警察署のロビーで長時間の待機を余儀なくされています。
デモ待機の理由
デモ待機の参加者たちは、先取りのために警察署で徹夜をするのです。デモや集会は全ての国民に開放されていますが、同じ場所で同時に一つの団体しか開催できません。そのため、各団体は希望する場所でデモを開催するために、申請を先に提出し、場所を確保しなければなりません。
場所確保の競争
警察関係者によれば、「場所確保の競争が起こっているのです。先に申請が受け付けられた団体が優先されます。後から申請があった場合は、既に受け付けられた場所の近くでデモが行われるように誘導されます。これは何かトラブルが発生しないようにするためです」と語っています。
また、警察関係者は、デモの申請は原則として24時間受け付けられるため、警察署の一部のスペースを提供するしかないのだとも説明しています。
ソウル龍山警察署ロビーでは、デモ待機をする人々が椅子に座ったり、電気カーペットを敷いたりしています。彼らは次々にやってきて、委任状を持ってデモ参加を代理するのです。
24時間デモ申請が可能
韓国のデモや集会に関する法律では、申請者の委任状がなければ代理人は待機列に並ぶことはできません。この日、夜通し待機していた参加者たちも、さまざまな団体の委任状を持ってきて、代理人として列に並んでいたのです。
デモ待機の参加者たちは疲れ切った表情を浮かべながらも、デモの申請が可能な時間になればスムーズに手続きを進めることができます。
このようなデモ待機の光景はソウルの他の警察署でも見ることができます。人々はデモを開催するために、夜明け前に警察署にやってきて待機します。地域に関係なく、全国各地からデモの申請が集まってくるのです。
以上、韓国のデモ待機についての報告でした。
Source: Yahoo! Japan News