米海軍は22日、横須賀基地(神奈川県横須賀市)を5月に出港し、インド太平洋地域で警戒任務中の原子力空母ロナルド・レーガンで、艦載機が離着艦する訓練を報道陣に公開した。
同日午後、甲板に備え付けられた四つのカタパルト(射出機)から、FA18戦闘攻撃機などの艦載機が轟音を響かせて次々と離艦。その後、ワイヤを使って急停止し、着艦した。艦載機の格納庫や、レーガンの操舵室も公開した。
ロナルド・レーガンは今回の長期航海中、事実上の空母への改修が決まっている海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」と共同訓練を実施。南シナ海などでの中国の動向をけん制する狙いがあるとみられる。
訓練に先立ち、ロナルド・レーガンを軸とする第5空母打撃群司令官のカール・トーマス少将は「何があっても対応できるよう、常に同盟国と意思疎通を図ることが大事だ」と述べ、今後も海自などと連携を深める考えを示した。