世界を魅了した歌声、突然の悲劇
イギリス出身の人気ボーイバンド「ワン・ダイレクション」の元メンバー、リアム・ペインさんが10月16日、滞在先のアルゼンチン・ブエノスアイレスのホテルで死去しました。31歳という若すぎる死でした。当初、死因はホテルバルコニーからの転落によるものとされていましたが、アルゼンチン国家検察庁が検視結果を発表し、その詳細が明らかになりました。
リアム・ペインさん
検視結果:多発外傷と内外出血
検視の結果、リアムさんの死因は複数の外傷と内外出血であることが判明しました。転落による衝撃が、彼の体に致命的なダメージを与えたと見られています。
アルコールと薬物の影響は?
警察の報告によると、リアムさんの部屋からは薬物が発見されており、亡くなる前にアルコールと薬物を摂取していた可能性が指摘されています。
警察に通報があったことも明らかに
また、リアムさんが転落する数分前には、ホテルから「攻撃的な男性がいる」という通報が警察に入っていたことも明らかになりました。通報者は、その男性が薬物かアルコールの影響下にある可能性を示唆していたということです。警察は通報を受けてホテルに人員を派遣していましたが、到着前にリアムさんは転落しており、その場に居合わせた医療関係者によって死亡が確認されました。
ワン・ダイレクションとして世界を席巻、その後
リアムさんは、2010年にイギリスのオーディション番組「Xファクター」を通じて結成されたワン・ダイレクションのメンバーとしてデビュー。グループは世界中で絶大な人気を誇り、数々のヒット曲を世に送り出してきました。しかし、2016年に活動を休止し、メンバーはそれぞれソロ活動を開始。リアムさんもソロアーティストとして活躍していました。
初来日時のワン・ダイレクション
若き才能の喪失、改めて惜しまれる
リアムさんは、ワン・ダイレクション時代、アルコールと処方薬との闘いを告白したこともありました。今回の悲劇を受け、世界中のファンから悲しみの声が寄せられています。彼の早すぎる死は、音楽界にとって大きな損失と言えるでしょう。