元法政大学総長の田中優子氏が、衆議院選挙に立候補している立憲民主党の新人候補の応援演説で、自民党の高市早苗氏について「安倍晋三さんが女装して現れた」と発言し、波紋が広がっています。
市民団体主催の集会で発言
10月13日、東京都八王子市内で開催された市民団体主催の集会に、田中氏は登壇しました。この集会には、27日投開票の衆議院選挙に立候補している立憲民主党の新人候補も参加していました。
田中氏は、先の自民党総裁選で高市氏が決選投票に残ったことについて、「あ、まずいと思った。日本の歴史に残る最初の女性の首相がこの人だったら、ちょっと恥ずかしいでしょ」と発言。さらに、「安倍さんが女装して現れた。言っていることは安倍さんそのものだ。女性がどういう歴史を歩んできて、どんな目に遭って今まで生きてきて、政治がそれに対して何をしないといけないのか、一度も考えたことないのだと思う」と続けました。
そして、「だから、中は男でしょ。安倍さんでしょ」と締めくくると、会場からは笑い声が上がったといいます。
ネット上では賛否両論
田中氏の発言は、ネット上で瞬く間に拡散され、賛否両論の議論を巻き起こしています。
田中氏の発言を支持する声がある一方で、「女性蔑視だ」「高市氏への侮辱だ」といった批判の声も多数上がっています。
田中優子氏が登壇した市民団体の集会の様子
田中氏は「サンデーモーニング」コメンテーター
田中氏は、江戸文化研究の第一人者として知られ、2014年から2021年まで法政大学総長を務めました。現在は、TBS系の報道番組「サンデーモーニング」にコメンテーターとして出演しています。
「サンデーモーニング」といえば、先月にはコメンテーターのジャーナリスト青木理氏が、YouTubeの配信動画で自民党支持者を「劣等民族」と発言し、謝罪に追い込まれたばかりです。
青木氏は、この発言の責任を取り、すべての地上波番組への出演を自粛しています。
TBSはコメントを控える
一連の騒動について、TBSテレビは「コメントを控える」としています。
選挙戦が佳境を迎える中、田中氏の発言がどのような影響を与えるのか、注目が集まります。
