第50回衆院選(27日投開票)について、報道各社の序盤情勢調査が出そろってきた。自民党は石破茂首相(総裁)の「変節」や、派閥裏金事件などが響き、定数465議席の過半数(233)に届かない可能性が出てきた。単独過半数割れとなれば、2009年以来となる。立憲民主党は公示前の98議席から議席を増やし、ベストセラー作家の百田尚樹氏が立ち上げた政治団体「日本保守党」は複数議席を獲得しそうだ。
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共同通信によると、全289選挙区のうち、自民党(公示前256)がリードしているのは140程度で、接戦区が多い。比例代表で前回選挙(20年)の72議席を下回るのは避けられない情勢だ。
公明党は公認候補を立てた計11選挙区の全勝は難しい情勢。自民党との連立与党では過半数を維持する見込み。
立憲民主党は公示前の98議席を超える公算が大きい。
日本維新の会は大阪の小選挙区は堅調だが、比例の支持の広がりに欠け、公示前の43議席に手が届かない可能性がある。
共産党は公示前の10議席程度の獲得が見込まれる。国民民主党も公示前の7議席から上積みする勢い。れいわ新選組は比例で複数議席を確保できそうだ。社民党は小選挙区の1議席死守が課題。参政党は支持浸透が見られない。