「指詰め」は時代遅れ? いえ、令和のヤクザ社会でも現役です。その実態と衝撃のその後とは

現代ヤクザと「指詰め」: 時代錯誤かと思いきや…

2023年2月、六代目山口組弘道会若頭の野内正博容疑者が、指詰めを口 बहाना बनाकर 健康保険を不正利用したとして逮捕されるという前代未聞の事件が発生しました。

「指詰め」といえば、昭和の任侠映画を彷彿とさせるような、時代遅れの風習と思われがちです。しかし、暴力団関係者によると、令和の今もなお、この慣習はヤクザ社会で公然と行われているというのです。

なぜ、指を詰めるのか? その背景と意味

では、一体なぜ現代のヤクザたちは指を詰めるのでしょうか? 暴力団関係者によると、指詰めは、「組への不義理」に対する「落とし前」として行われる最終手段的なものだとされています。

具体的には、

  • 仕事の失敗による損害
  • 組長からの借金の未返済
  • 対立組織への謝罪

などが挙げられます。

もちろん、いきなり指を落とすわけではありません。最初は叱責を受けたり、金銭で解決を図ったりしますが、それでも反省が見られない場合に、最終的な手段として指詰めが行われるのです。

指詰め、その衝撃的な実態

指詰めは、公園や病院の屋上など、人目につかない場所で行われることが多いようです。

まず、利き手と反対側の小指の第一関節から落とすのが一般的です。さらに失敗を繰り返すと、第二関節を落とすことになります。

その方法は、まな板の上に手を置き、ノミを指に当てて小槌で打ち付けるというもの。鋭利なノミを使わないと、スパッと骨まで切断できないため、道具選びにもこだわりがあるようです。

指を落とした後は、すぐに病院へ向かい、止血や縫合などの処置を受けます。この時の麻酔の痛みが、想像を絶するほど強烈だといいます。

落とした指のその後… 想像を絶する保管方法とは?

そして、驚くべきことに、落とした指は、単に捨てるわけではありません。謝罪の証拠として、ホルマリン漬けにされ、事務所の冷蔵庫に保管されるのです。瓶には、名前と日付が記されており、時には姐さんの元に置かれることもあるといいます。

時代とともに変化する「指詰め」の価値観

かつては、指詰めを行うことで反省の意思を示し、もめ事に終止符を打つことができました。しかし、近年では、落とした指を受け取っても意味がないと考える組織も現れているようです。金銭で解決を図ろうとする組織も増え、その相場は50万円ほどだといいます。

時代とともに、ヤクザ社会の価値観も変化しつつあるのかもしれません。しかし、指詰めという行為が残酷なものであることに変わりはありません。