今日21日は、九州から東北の太平洋側を中心に気温が上がり、特に関東や東北では記録的な暑さとなりました。東京都心では午後1時30分頃に気温が30℃を超え、統計開始以来もっとも遅い真夏日を観測しました。ただ、明日20日はこの暑さから一転して全国的に晩秋の寒さとなるでしょう。寒暖差による体調管理にご注意ください。
東京都心で最も遅い真夏日を観測
今日19日(土)は、前線を伴った低気圧が発達しながら北海道付近を通過し、寒冷前線が日本列島を南下しました。この低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込みました。九州から東北の太平洋側を中心に気温が上がり、関東や東北の太平洋側では記録的な暑さになった所もあります。
東京都心では午後1時30分頃に気温が30℃を超えて、統計開始(1875年)以来、もっとも遅い真夏日を観測したことになります。(これまでは2013年10月12日)
そのほかにも神奈川県海老名市や福島県相馬市や浪江町、茨城県北茨城市などでも、もっとも遅い真夏日を観測しています。
今日15時現在、北海道では気温が下がり始めています。札幌市の15時の気温が11.3℃と最高気温が18.5℃(午前2時15分観測)と7℃以上低くなっています。また中川町では6.1℃で、10℃を下回る所も徐々に増えてきています。このあと雨が雪に変わる可能性もありますので、車の運転などは十分にご注意ください。
明日20日は一転して晩秋の寒さ
明日20日(日)は、低気圧や前線が日本列島から離れ、一時的に寒気が流れ込むでしょう。北海道では朝まで平地でも雪の降る所がありそうです。そのほかの傘マークが付いている所も朝までは止む見込みで、日中は広い範囲で青空が広がるでしょう。
予想最高気温は、札幌10℃と北海道では10℃に届かない所もあるでしょう。仙台、新潟は20℃を下回り、今日より10℃ほど低いでしょう。東京は20℃予想で、こちらも今日の30℃から一気に10℃も低くなる見込みです。今日は半袖でも暑いくらいでしたが、明日は上着が手放せないでしょう。名古屋25℃、大阪22℃、福岡25℃とこちらも、今日より低くなる予想です。各地気温の変化が大きくなりますので、体調を崩さないようにご注意ください。
日本気象協会 本社 牧 良幸