20代男性の結婚相手「3割が年上」という驚く実態…かつては当たり前だった「年下妻」を選んだのは何%?


【画像でわかる】男性の年齢別でみた「年上妻」の割合

 政治学の分野で「シルバー民主主義」といわれる、人口数の多い高齢者の意見で世の中の「常識」「幸福感」が決まってしまっては、日本の少子化の元凶となっている未婚化は止められないと考えている。特に20代男女の価値観に注目する理由は、結婚の大半が30代前半までの男女、もっというと20代男女で発生しているからである。

 なお、政府統計において年齢別にカウントされる婚姻件数は「各届出年に結婚生活に入り、届け出たもの」と定義されており、婚姻届は提出されているものの、結婚の実態の確認が取れていないものはカウント外とされていることに注意されたい(単純な婚姻届全件の年齢別仕分けではない)。

 まず、東洋経済オンラインからこれまで何度も発信してきたため、読者にとっては以下は常識かもしれないが、改めて念押ししておきたい。

 「平均」初婚年齢の上昇は、「これまではみられなかった高齢者の結婚が一定数発生している」ことによる平均値の引き上げであり、いわゆる「結婚適齢期」とされる統計上の婚姻多発ゾーンの山が動いているわけではない。20年前と比して統計的に見た「適齢期の山」は動いていない、と理解いただきたい。

 ちなみに、2023年に初婚同士の結婚をした男性の結婚年齢の最頻値(結婚発生数がもっとも多い年齢)は27歳、そして、26歳、28歳の順となっている。

■29歳までの若年男性の31%が年上妻を選択

 筆者は現在、統計上の結婚適齢期の男女の親世代(昭和生まれ)であるが、結婚した際に、年下の男性(夫)と結婚したことを同窓会で告げると、男性からは驚愕の声があがった世代である。実際に当時は10組に1組程度しか年上妻カップルが存在しなかった。



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