「気味が悪い」「何か対策を」 千葉の女性連れ去り、住民ら恐怖訴え


 現場はJR武蔵野線の船橋法典駅から北に2キロほどで、田畑と住宅が入り交じる地域。現場の斜め向かいで園芸場を営む男性(60)は「船橋、白井ときて、ついにここで起きるとは。気味が悪い」と声を震わせた。

 園芸場の防犯カメラには事件のものとみられる様子が映っていた。17日午前1時20分ごろに複数の人物が被害者宅に入り、午前3時ごろに車が出ていった。男性は「女性が無事でよかった」と話した。

 事件が発覚した17日、現場周辺は警察の規制線が張られ、騒然とした雰囲気に包まれた。

 現場から徒歩5分ほどの場所に住む植草秀雄さん(76)は「梨畑が広がり、人通りがほぼない閑静な住宅街。強盗があったなんて信じられない。自分もすぐに何か対策しないと」。近くに住む60代男性も「すごく怖くなった。家の前に防犯カメラとか照明をつけようと思います」と話した。

 事件との関連は不明だが、現場周辺では夏以降、複数の住民がリフォーム業者の飛び込み営業を受けたという。50代の男性は「怖いから、知らない業者が来ても出ないようにします」と話した。

 こうした状況を受け、柏市は18日夕、防災行政無線で市内全域に「不審な業者の訪問を受けたとの相談が相次いでいる」と注意を呼びかけた。市によると、放送でこうした注意喚起をするのは異例という。

 印西、柏、千葉南、松戸などの警察各署も、リフォーム名目で自宅を訪問する案件が多数発生しており、「犯罪の事前準備などの可能性がある」などと防犯メールで注意を呼びかけている。(芹沢みなほ、長妻昭明、吉村駿)

朝日新聞社



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