双子のコンビ「おすぎとピーコ」としてタレント活動を展開し、ファッション評論家、シャンソン歌手としても知られたピーコ(本名・杉浦克昭=すぎうら・かつあき)さんが9月3日、敗血症による多臓器不全のため死去した。79歳。
【写真】1978年に撮影されたモノクロのおすぎとピーコさんの2ショット
近年は認知症を患っており、昨年6月から施設に入っていたという。今年8月には入院もしていた。
双子の弟で映画評論家のおすぎとともに、タレント、コメンテーターとして多くのテレビ番組に出演した。
横浜市生まれ。同市内のマンションで暮らしていたが、22年3月下旬から行方不明になっているとの報道が出るなど関係者を心配させていた。その後、高齢者施設に入所していたことが判明したが、命尽きた。
古希を過ぎても精力的に芸能活動を行っていたピーコさんだが、21年ごろから一卵性双生児の弟・おすぎに認知症の兆しが見られたため、10年前から福岡で暮らしていた弟を横浜に呼んで同居を始めた。
しかし「老老介護」には限界がある。次第に兄弟仲も悪化。そのうちピーコさんにも認知症の症状が現れたため、22年2月に同居生活を解消。おすぎは介護認定を受けて、横浜市の高齢者施設に入居した。ピーコさんは1人暮らしを続けていたが、テレビとエアコンをつけっぱなしで失跡して警察が捜査に乗り出すなど、たびたび騒動を起こしたこともあった。