橋下徹「立憲民主党は口先集団」…「自民党に文句を言う」だけで「何も成し遂げていない」野党議員に苦言を呈す


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なぜ、政治とカネであれほどの不信を生んだ自民党が、政権の座から転がり落ちることがないのか。

その理由を、もっともリアルに、もっともロジカルに、もっともドラスティックに解説するのが、維新の創始者・橋下徹氏だ。

選挙が近づくいま、橋下氏の『政権変容論』(講談社刊)を野党と国民が理解して受け入れたら、この国は確実に「良い方向」に変容するだろう。

『政権変容論』連載第43回

『橋下徹「何でもかんでも自民党の逆張りでいいと思い込むな」…「内輪もめ」で「自滅」を繰り返す立憲民主党に橋下徹が「忠告」』より続く

独自色を出そうとしてはいけない

橋下:象徴的なのが、米軍の普天間飛行場問題です。すでに自民党政権時代に決まっていた辺野古移設に対して、鳩山さんは「最低でも県外」と突然公言した。

沖縄とアメリカがすでに合意していた現行案が白紙に戻り、しかもその後の交渉をうまく進めることもできず、自らが宣言した公約を反故にする醜態をさらしました。自民党との違いを打ち出したいあまり、思い付きで発言し、組織の中でも合意がとれず、対外的な交渉力もなく、実行力がないことを政権交代のしょっぱなに国民に露呈してしまったのです。

まあ、これもある意味仕方がないとも言えます。これまで政権を担ってきた経験がない政治家たちが、いきなり与党になったからと言って、大きな案件を次々に成功させられるはずはない。外交で言えば、これまで自民党が脈々と築いてきた海外とのコネクションのようなものもないのですから。

だからこそ、そこは地道に実直に、まずは目の前の小さな課題から真摯に取り組む姿勢を国民に見せなくてはならなかった。自民党時代の膿は出しつつ、彼らが築いた国政の基盤を受け継ぎ、そつなく政権運営を担える手腕をしっかり示すべきだった。

過去二度の政権交代が「与党崩壊型」だったとすれば、国民が一番望んだのは、「この腐りきった運営メンバーを何とかしてくれ!」という願いだったはず。そこに「政策の中身を劇的に変えてほしい」という望みは、必ずしも含まれてはいなかったんです。

そこを勘違いしてしまったところが民主党政権のつまずきだったし、今の野党にも通じるウブさです。



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