京都で横行する外国人オーナー問題:無許可営業から違法建築まで、その実態に迫る

古都・京都で何が?外国人オーナーによるトラブル多発

年間7500万人以上の観光客が訪れる国際都市・京都。近年、外国人観光客の増加に伴い、ビジネスチャンスを掴もうと外国人資本も京都に押し寄せています。しかし、その一方で、様々なトラブルも発生しているのが現状です。

今回は、京都で実際に起こっている外国人オーナーによる問題について、具体例を挙げながら詳しく解説していきます。

人気観光地・嵐山で発覚したシャトレーゼ製品の無断提供問題

2024年9月中旬、京都の人気観光地・嵐山にあるカフェで、大手菓子メーカー「シャトレーゼ」の製品が無断で提供されていたことが発覚しました。

「シャトレーゼ」は公式サイトで「転売・再販売・その他営利を目的としてのご購入は堅くお断りさせていただきます」と明記しており、今回のカフェの行為はこれに違反するものとなっています。

このカフェは、中国人系オーナーのグループが運営しており、約2年半前にオープンしました。報道後、ケーキの提供は取りやめられましたが、“品薄”を理由に挙げていることから、疑問視する声も上がっています。

京都の嵐山を流れる穏やかな川と、その奥に見える緑豊かな山々。京都の嵐山を流れる穏やかな川と、その奥に見える緑豊かな山々。

シャトレーゼ側も、今回の件を重く受け止め、再発防止に努める姿勢を示しています。広報担当者は、「商品管理や提供方法の徹底を図り、お客様への迷惑やブランドイメージの毀損を回避していく所存です」とコメントし、弁護士と連携し厳正に対処していく方針を明らかにしました。

無許可増築を繰り返す中国人経営のレストラン

外国人資本が絡む問題は、飲食店だけにとどまりません。

JR嵯峨嵐山駅から徒歩約20分の閑静な住宅街にある、中国人系オーナーが経営するレストランでは、無許可で増築を行ったとして、京都市から是正を求められています。

近隣住民によると、2年ほど前からレストランの敷地は徐々に拡張され、現在では道路ギリギリまで建物が広がっているとのこと。京都市から「無許可増築部分を除去すること」という公示が貼られていますが、レストラン側はこれを無視し、営業を続けているようです。

京都市からの公示が貼られたレストラン。公示は、建物の壁に直接貼り付けられており、日本語で書かれています。京都市からの公示が貼られたレストラン。公示は、建物の壁に直接貼り付けられており、日本語で書かれています。

近隣住民からは、「役所の人間が何度も注意に来ているが、全く聞き入れる様子がない」「中国語で怒鳴り散らしているのを見た」といった証言も得られており、トラブルが絶えない状況が伺えます。

京都市の風致地区条例とは?

今回問題となっているレストランの違法建築問題。一体、京都市はどのような法的根拠に基づき、対応を行っているのでしょうか?

実は京都市には、独自の景観保全のための条例が存在します。それが、「京都市風致地区条例」です。

風致地区とは、良好な景観を形成している区域のことで、歴史的建造物や自然景観などが指定されます。京都市では、市域の約4割が風致地区に指定されており、厳しい建築規制がかけられています。

レストランは、この風致地区条例に違反して無許可で増築を行ったため、是正命令の対象となったわけです。

まとめ:外国人オーナーによるトラブル増加、背景には何があるのか?

京都市では、今回紹介した事例以外にも、外国人オーナーによる様々なトラブルが発生しています。

その背景には、言葉の壁や文化の違い、日本の法律に対する認識不足などが挙げられます。

外国人オーナーの中には、悪意なく違法行為を行っているケースもあるため、行政による丁寧な指導や、多言語対応の強化などが求められます。

また、私たち市民も、外国人オーナーとの共存を意識し、地域社会全体で問題解決に取り組んでいく必要がありそうです。