20日、奈良市において、自民党の高市早苗前経済安全保障担当相が、衆院選奈良1区に立候補した小林茂樹候補の応援演説を行いました。場所は、2022年7月に安倍晋三元首相が銃撃された近鉄大和西大寺駅前で、多くの聴衆が集まる中、厳重な警備体制が敷かれました。
安倍元首相銃撃事件を想起させる厳戒態勢
演説会場となったのは、安倍元首相が銃撃された場所からわずか30メートルほど離れたロータリーです。高市氏は、黒塗りの車に乗ってSPに囲まれながら登場し、集まった約1200人の聴衆の声援に笑顔で応じていました。
しかし、現場の空気は緊迫に包まれていました。安倍元首相の銃撃事件からわずか1年あまりしか経っておらず、要人警備の強化が求められている中で、今回の高市氏の演説は、改めて事件の衝撃を思い起こさせるものとなりました。
奈良県警は、今回の演説にあたり、過去に例を見ないほどの厳戒態勢を敷きました。100人以上の警察官が動員され、演説会場周辺では10メートル間隔で警備にあたる姿が見られました。
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また、演説会場に入る際には、聴衆に対しても厳重な持ち物検査が行われ、会場周辺の建物屋上にも警備員が配置されるなど、徹底した警備体制が敷かれました。
関西弁を交えながら経済成長の必要性を訴える
高市氏は、約15分間の演説で、経済成長の必要性や外交・防衛政策の重要性について訴え、「道を誤まらないように」と自民党への支持を呼びかけました。
特徴的だったのは、高市氏が「何をやらなアカンのか」といった関西弁を交えながら、熱のこもった演説を行ったことです。親しみやすい語り口調で聴衆に訴えかける姿は、安倍元首相を彷彿とさせるとの声も聞かれました。
さらなる厳戒態勢が予想される今後の選挙活動
今回の高市氏の演説は、厳重な警備体制のもと、大きな混乱もなく終了しました。しかし、選挙期間中は、候補者や応援演説を行う政治家が各地を回るため、今後も同様の警備体制が必要となる場面が出てくることが予想されます。
今回の高市氏の演説は、改めて要人警備の重要性を示すとともに、日本の政治が抱える課題を浮き彫りにする出来事となりました。