大谷翔平選手の通訳が「巨額窃盗」? アメリカ人ジャーナリストの視点に驚愕!

2024年3月20日、ロサンゼルス・ドジャースから衝撃的なニュースが発信されました。なんと、あの大谷翔平選手の通訳、水原一平氏が「巨額窃盗」の疑いで解雇されたというのです。

オフシーズンに10年総額7億ドルという巨額契約を結んだスーパースター、大谷翔平選手。彼の通訳が起こしたとされるスキャンダルは、アメリカ社会を大きく揺るがしました。

アメリカのスポーツジャーナリズムの底力

このニュースをいち早く報じたのは、地元ロサンゼルス・タイムズ紙とスポーツ専門局ESPNでした。特にESPNは、ティシャ・トンプソン氏というベテラン調査報道記者を起用し、事件の真相に迫るべく総力取材を展開しました。

トンプソン氏は、リーグ内の性的暴行やハラスメント、民事・刑事事件、スポーツチケット関連の消費者問題など、スポーツと権力構造に切り込む調査報道を専門としています。

日本では、オフシーズン中の大谷選手の移籍や結婚に関する話題でもちきりでしたが、アメリカのジャーナリストたちは、水面下で進行していたかもしれない不正に目を光らせていたのです。

ESPNは、連邦当局への聞き込み調査、銀行口座情報の精査、ドジャース球団へのインタビューなど、多岐にわたる取材を通して、事件の全体像を浮かび上がらせようとしました。

この徹底した調査報道は、アメリカのジャーナリズムの真摯な姿勢を示すものであり、日本のメディア関係者も大いに見習うべき点と言えるでしょう。

「球界のスターと賭博」という暗い影

アメリカの各メディアは、この事件を一様に「スーパースターの大スキャンダル」として大々的に報道しました。

当時、ドジャースは韓国でパドレスとの開幕戦を迎えており、他の球団はまだシーズン開幕前でした。例年、この時期は「マーチ・マッドネス」と呼ばれるカレッジバスケットボールのプレーオフが開催されるため、MLBのニュースはスポーツコーナーではそれほど大きく取り上げられません。

しかし、今回の事件は、スポーツ界全体を巻き込む一大スキャンダルとして、異例の注目を集めることになりました。

「球界のスターと賭博」というセンセーショナルな見出しは、多くのアメリカ人に、MLBの伝説的な選手でありながら、野球賭博によって永久追放処分を受けたピート・ローズ氏の事件を想起させたことでしょう。

FBIとIRSも捜査に乗り出す事態に

大谷選手自身はもちろんのこと、水原氏も野球賭博に関与していたわけではありません。そのため、永久追放処分という最悪の事態は避けられましたが、多くのファンは、一時は球界を揺るがす大事件に発展するのではないかと、不安な日々を過ごしたことでしょう。

事件後、MLBだけでなく、FBIやIRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)も捜査に乗り出し、事態はますます深刻化しました。日本でも連日、このニュースが大きく報じられ、世間を騒がせ続けたことは記憶に新しいと言えるでしょう。

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大谷選手のスキャンダルは、アメリカのスポーツ界におけるジャーナリズムの力、そして賭博問題の深刻さを改めて浮き彫りにしました。この記事が、読者の皆様にとって、アメリカ社会の深層に触れる良い機会となれば幸いです。