意外と簡単? 老化のカギを握る『ミトコンドリア』の「質」と「量」を鍛える誰にでもできる3つの方法


老化や多くの疾患はミトコンドリアの機能低下による可能性が……

と言うのは、大阪大学ミトコンドリア動態学研究室の岡本浩二准教授。

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『44歳と60歳のとき急激に老化が進む』。そんな米スタンフォード大学の論文が話題になったが、「老化を遅らせたい、いつまでも元気でいたい」とは、だれしもが願うことだ。

けれど、「ミトコンドリア」とは、いったい何?

「ミトコンドリアは、細胞の中に存在する小器官で、地球上の多くの真核生物(細胞の中に核をもつ生物。すべての動物、植物、菌類、多くの単細胞生物は真核生物)はミトコンドリアを持っています。

老化をはじめ、多くの疾患はミトコンドリアの機能低下による可能性があると言っていいでしょう」

岡本准教授によると、ミトコンドリアは一つの細胞の中に平均300~400、細胞によっては1000近く存在し、その総重量は体重の10%にもなるという。

「ミトコンドリアはさまざまな働きをしますが、もっとも重要な働きは、エネルギーをため込んだATP(アデノシン三リン酸)を作ることです。

ミトコンドリアは体重の10%を占めるわけですが、1日にその10倍ものATPを作っています」

なんと毎日体重と同じくらいのATPが作られているというのだ。だとしたら、体重は2倍になるのでは…

「作ったATPは即座に消費されます。つまり、人間はそれぐらいエネルギーを使っているということです」

ところが、年齢とともにミトコンドリアがATPを作る機能が低下する。その結果、エネルギー不足になり、神経が情報を伝達したり、体に不要なものを排出するなど、細胞が果たしているさまざまな機能が保てなくなるのだとか。

老化現象とされる、集中力がなくなったり眠れなくなるのも、そのせい?

「その可能性の一つと考えられます。それらは脳機能の低下。睡眠も基本的に脳がコントロールしていますから、眠れなくなるのも脳機能が低下したせいとも言えます」

老化現象を自覚し始めたら、それはミトコンドリアの機能が低下してきたサインかもしれない。

◆ミトコンドリアの「量」と「質」を維持してサビないサイクルづくりを

では、エネルギー不足にならないためには、どうしたらいいのか。

「方法は2つあります。1つはミトコンドリアの『量』を増やすこと。2つ目はミトコンドリアが効率的にエネルギーを作れるようにすること。つまり、ミトコンドリアの『質』を上げることです」



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