ヒュー・グラントがロマコメからの転身に成功? 本当の姿はウンパルンパ!?

イケメン英国紳士を演じ続けた苦悩

「フォー・ウェディング」「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」…数々のロマコメ作品で、ボサボサヘアのちょっとシャイな英国紳士を演じてきたヒュー・グラント。

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しかし、ニューヨーク・タイムズ(NYT)のインタビューで、彼はそのイメージを「失敗だった」と衝撃告白。若い頃からロマコメは演じたかったジャンルではなかったと明かしました。

「大衆を誤った方向へ導いた…」 罪悪感を抱えていた過去

「フォー・ウェディング」の成功以降、人々が自分に求める役柄を演じ続けようと決めたものの、それは自身を偽り、大衆をも欺く結果になったと後悔をにじませるグラント。演技の先生から「演じる人物は本当に自分に合っていると思うか」と問われた学生時代を振り返り、「本当にやりたかった演技ではなく、大衆を間違った方向へ導いたのではないか」との思いに、罪悪感を抱えていたことを告白しました。

悪役から小人まで! 新境地を開拓

近年では、「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」の悪役、「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のウンパルンパ、「パディントン2」の路上生活者など、幅広い役柄に挑戦しているグラント。

最新作の恐怖スリラージャンル「Heretic」(原題)では、宗教をテーマに人間の信仰と心理を描いた難役に挑んでいます。

家族の話になると涙も… 意外な素顔

華やかな恋愛遍歴の後は、独身生活を謳歌していたグラント。6年前に結婚した現在の妻であるアナ・エリザベス・エーベルシュタインについて、「妻が私を好きだというのは奇跡」と語り、子供たちのことになると涙を見せることも。NYTによると、彼はかなりの泣き虫で、子供の頃は「サウンド・オブ・ミュージック」を見るたびに泣いていたそう。「ファインディング・ニモ」も彼にとって涙なしには見られない作品なのだとか。

演技へのストイックな姿勢

演技は彼の人生の一部となっていますが、決して簡単な道のりではありません。役作りに没頭し、自身が演じるキャラクターの人生を小説として書き上げることもあるそうです。オックスフォード大学英文科卒業という経歴を持つ彼ならではの、ストイックな役作りへの姿勢と言えるでしょう。

「Heretic」の撮影中は、プレッシャーと戦いながら「自分はヒュー・グラント、数々の映画に出演してきたんだ。今回もやり遂げられる」と自身に言い聞かせていたというエピソードからも、彼の真摯な人柄が伺えます。