週明け8日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は6営業日続伸し、前週末比461・46ドル高の2万7572・44ドルで取引を終えた。2月下旬以来の高値水準。米経済活動の再開が広がり、景気回復への期待感が高まった。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は110・67ポイント高の9924・75と過去最高値を更新。2月下旬に新型コロナウイルスの感染拡大に伴って株価が暴落した後、主要な米株式指標で最高値を初めて更新した。業績が堅調なIT企業に投資マネーが集まった。
前週末発表の米雇用統計の改善を受けて市場に楽観ムードが広がった。全米最大の新型コロナの感染地だったニューヨーク市が8日、営業規制を緩和したことも好感された。
銘柄別では、航空機のボーイングが12%上昇した。新型コロナで休業の影響が出た客船のカーニバルやカジノのMGMリゾーツ・インターナショナルも高かった。(共同)