間近に迫った総選挙。メディアの情勢調査では、自民党と公明党の過半数割れの予測が報じられています。選挙の結果次第では、自民党内は石破首相への風当たりが強まり、退陣に追い込まれるという見方もあるようです。
しかし、政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、「石破首相は辞めない」と断言しています。一体なぜなのでしょうか?その根拠を探ってみましょう。
メディア報道と異なる自民党内の空気
角谷氏によると、自民党の議員や秘書たちは、今回の選挙戦の行方を全く読めずにいるようです。メディアの当落予測はバラバラで、泡沫候補扱いされていた候補が当選確実になったりと、混乱を招いているといいます。
特に、これまで保守王国と呼ばれてきた九州地方の選挙区でも、接戦が繰り広げられている状況に、自民党内には困惑が広がっているようです。
選挙ポスター
国民の怒りが招く自民党への逆風
自民党が苦戦を強いられている最大の理由は、政治とカネの問題に対する国民の怒りです。これまでにも、党内の不祥事で自民党に逆風が吹いた選挙はありました。しかし、今回は「少し反省すれば済む」というレベルではなく、「もう自民党には任せられない」と見放されている雰囲気が強いと、角谷氏は指摘します。
さらに、選挙戦終盤には、総選挙で公認されなかった“裏金議員”の政党支部に、多額の政党交付金が支払われていたことが発覚しました。「#偽造非公認」のハッシュタグが拡散するなど、国民の怒りに油を注ぐ結果となっています。
石破首相続投の可能性
こうした状況の中、メディアでは「自公過半数割れ=石破首相退陣」という論調が目立ちます。しかし、角谷氏は「それはあり得ない」と断言します。
角谷氏によると、石破首相の退陣を求めていた旧安倍派の中堅議員たちは、今回の選挙で多くが落選する見込みです。仮に石破首相が退陣に追い込まれたとしても、誰が次の首相に就任しても、議席数減少の影響で厳しい政権運営を強いられることは避けられません。
このような状況下では、進んで首相の座を狙う議員は現れないでしょう。結果として、自民党は一致団結して石破内閣を支えるしか道は残されていないと、角谷氏は分析しています。
まとめ
今回の総選挙は、自民党にとって厳しい結果となる可能性が高まっています。しかし、選挙結果がどうであれ、石破首相は続投する可能性が高いと言えるでしょう。