イスラエル軍は26日、イラン国内の複数の軍事目標に精密攻撃を加えたと発表した。今月1日にイランから大規模なミサイル攻撃を受けたことへの報復措置。中東の軍事大国同士の報復の連鎖が起き、情勢の混迷は緊迫度を増している。
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イスラエル軍は26日の声明で、「イランからイスラエルへの数カ月にわたる継続的な攻撃に対し、イスラエル軍は現在、イラン国内の複数の軍事目標に対する精密攻撃を実施している」と述べた。イランとその代理勢力は昨年10月7日以降、イラン領内からの直接攻撃も含めた七つの戦線でイスラエルを攻撃しているとしている。
AP通信は複数のイスラエル当局者の話として、核や石油の関連施設は標的にしていないと報じた。
イランメディアは26日未明、首都テヘラン周辺で爆発音が聞こえたと報じた。イランの革命防衛隊に近いメディアのファルス通信によると、テヘランの西部と南西部の複数の軍事基地がイスラエルの攻撃の標的になった模様だとしている。ロイター通信によると、シリア国営テレビは首都ダマスカス近郊でも爆発音がしたと報じたという。
朝日新聞社