ハリス、トランプ両氏とも支持率48.5% 最終盤で大接戦に


【図表】米大統領選の接戦7州は?

 RCPによると、全米での支持率はハリス氏が8月上旬に逆転してから一貫してややリードを保ってきたが、10月に入って差が縮まった。激戦7州ではトランプ氏が僅差で優位だが、このうち5州では差が1ポイント未満という大接戦だ。

 投票日の11日前の時点で比較すると、トランプ氏は2016年大統領選(当選)で4・6ポイント差、20年大統領選(落選)では8ポイント差で劣勢だったが、本番では世論調査より数字を伸ばした経緯がある。こうした点も加味すると、今回の方が選挙戦は順調だとの見方がある。しかし、激戦州の行方次第で勝敗はどちらに転ぶか分からない状況だ。

 20~23日の米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の世論調査でも、2人の支持率は48%で並んだ。環境政党「緑の党」のスタイン氏ら他の候補を含めると、トランプ氏(47%)がハリス氏(46%)をややリードした。

 男性ではトランプ氏(55%)が14ポイント差、女性はハリス氏(54%)が12ポイント差でそれぞれリード。人種別では白人はトランプ氏、黒人や中南米系はハリス氏が優位だが、中南米系の支持率の差は10ポイントで、16年や20年に比べて民主党候補の優位性は薄れている。

 最も重視する争点は、経済(27%)、人工妊娠中絶(15%)、移民(15%)、民主主義や政治腐敗(7%)、候補の資質(6%)――が上位を占めた。トランプ氏の支持者は経済や移民政策を重視する層が多い。一方、中絶は女性や若い世代の関心が高く、ハリス氏の支持につながっている。【ワシントン秋山信一】



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