「今夜が峠です…最初は涙が出たけど」小島可奈子 末期がんの母と心臓病の父、脳梗塞の叔父のトリプル介護を経験し


【写真】「おばあちゃんっ子だったんですね」末期がんになったおばあちゃんを見舞う小島可奈子さんの娘(全14枚)

── 芸能界のお仕事がひと段落した数年後の2017年に美容系の会社を立ち上げました。その直後にお母様の病気がわかったそうですね?

小島さん:そうなんです。会社を2017年に立ち上げてこれからというときに母の末期がんが発覚しました。会社を始めて忙しくなるため、これからは母に子育てを手伝ってもらおうと悠長に考えていたのですが、それどころではなくなってしまった。2018年に母は余命宣告をされたのですが、その直後に、次は父が突然倒れました。

小島さん:いえいえ、まったく。ただ、父は母に頼りっきりで、母がいないと生きていけないような人。母が余命宣告をされて、母より父のほうがストレスでまいってしまったようで…。

ある日、余命宣告されている母から「お父さんが倒れたから、今から救急車で病院に行く」と私に連絡がありました。慌てて病院に行くと医師から「今夜が峠かもしれない」と。突然のことで驚きながらも、私と母は「もしかしたら母よりも父が先に亡くなったほうが、父は幸せかもしれない」と思ったんです。それでふたりでいっしょに家に帰り、父のことを心配しながらも韓流ドラマを見て過ごしていました(笑)。結局、父は無事に峠を越えて、そのときは元気に退院となりました。

小島さん:そうですね。最後はホスピスに入りました。父も毎日お見舞いに来ていましたが、いつまで経ってもなんだか受け止めきれていないようでした。

母が亡くなった後も父は何回か倒れて病院に運ばれています。検査をしたところ心臓に持病があり、水が溜まることがわかったんです。治療には心臓にペースメーカーを入れなければいけないのですが、それを父は嫌がって…。私も少し説得はしたものの「入れたくないならば仕方がない」と諦めていましたが、最終的に本人が受け入れて手術をして入れることになりました。



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