小泉進次郎氏、選挙結果受け「厳しい審判」と沈痛…太田光の追及に明言避ける場面も

2024年10月27日に行われた衆議院総選挙。各テレビ局の出口調査では、自民・公明の与党が過半数割れする厳しい結果が予想され、波紋が広がっています。TBSの選挙特番に出演した自民党選挙対策委員長の小泉進次郎氏は、厳しい表情でインタビューに応じました。

太田光、非公認候補への活動費問題を追及

番組では、爆笑問題の太田光さんが小泉氏に鋭い質問を投げかけました。特に注目を集めたのは、23日に発覚した非公認候補への2000万円の活動費問題についてです。党はこの資金について「党勢拡大のための活動費」と説明していますが、番組キャスターの井上貴博アナウンサーは「個人的には、説明に無理があると感じた」と指摘。

小泉氏は「ご指摘の通り、国民の皆様の理解を得られず、批判が強まったことが、選挙戦後半の厳しい情勢の一因になったことは間違いない」と率直に認め、「国民の皆様に深くお詫び申し上げます」と陳謝しました。

小泉氏「制度上の説明は難しい」

太田さんはさらに「党勢拡大のため、とは具体的にどういうことか?」と追及。小泉氏は「支部への資金提供は、立憲民主党を含め、どの政党も行っていることです」と前置きした上で、「非公認の候補者も、地元では支部長を務めているケースがあります。支部長であることと、非公認であることの制度上の違いを、選挙期間中に国民の皆様に分かりやすく説明することは非常に難しい」と説明しました。

2000万円の決定権者は?小泉氏の回答は…

「2000万円の支出を決めたのは、小泉さんと森山裕選対委員長代行のどちらですか?」という太田さんの質問に対し、小泉氏は「選挙対策委員長は、資金については決定権を持つ立場にはありません」と明言を避けました。

さらに太田さんが「では、誰が決定権者なのでしょうか?」と詰め寄ると、小泉氏は「太田さん、誰が、とおっしゃいますが、今回の選挙結果で国民の皆様から下された厳しい審判の要因は、2年前の冬から続いている政治と金の問題がいまだに解決していないことに対する、国民の皆様の厳しい思いの積み重ねがあると考えています」と述べ、具体的な決定権者については明言を避けました。

「自民党支持者は失望するのでは」太田さんの指摘に小泉氏は…

太田さんは「小泉さんがそのような説明に終始すると、自民党を支持している方々は失望するのではないでしょうか」「このような事態は事前に予想できなかったのでしょうか?」と問いかけました。

これに対し小泉氏は「選挙対策委員長は、資金を自由に使えるわけではありません。選挙対策委員長として、自分に与えられた役割を全うするだけです。いかなる責任も、選挙対策委員長である私にあります」と述べるにとどまり、「誰が決定権者なのか」という質問には明確な回答を避けた形となりました。