小泉進次郎氏、選対委員長辞任の真相は?森山幹事長の責任追及と菅氏の動向に注目集まる

衆議院選挙での自民党の敗北を受け、小泉進次郎選対委員長が辞任しました。その裏では、非公認候補への2000万円支出問題をめぐり、森山裕幹事長の責任を問う声が噴出しています。小泉氏はこの問題を知らされていなかったとのことで、「詰め腹を切らされた」との見方も。一方、森山氏の後任として、菅義偉氏の名前が浮上するなど、自民党内は混乱が続いています。

選挙結果の責任を一身に背負い、小泉氏が辞任

10月28日、小泉進次郎選対委員長は、衆議院選挙での自民党の敗北を受けて辞任しました。報道陣に対し、「選挙の結果はすべて選対委員長の責任」と述べ、厳しい表情を浮かべていました。関係者によると、小泉氏は投票日当日に辞意を固めていたとのことです。

火種となった「2000万円支出問題」とは?

今回の選挙戦では、自民党が非公認候補に対しても、公認候補と同額の2000万円の活動費を支給していたことが問題視されています。公認候補には「公認料500万円」と「活動費1500万円」が支給されますが、非公認候補にも「活動費2000万円」が支給された形です。

この支出については、石破茂首相と森山幹事長が合意していたとされていますが、支出の時期については森山幹事長に一任されていたようです。党内からは「せめて公認料を引いた1500万円なら説明しやすかった」と、森山幹事長の対応を批判する声が上がっています。

小泉氏、「知らなかった」と衝撃を受ける

小泉氏は、2000万円支出問題については、報道で知るまで一切知らされていなかったといいます。インタビューでも「知らなかった」と答えており、相当なショックを受けている様子でした。辞表提出後には、記者団に対し「(2000万円問題は)“たられば” を言えばきりがない」と、恨み節とも取れる発言も。

党内では「小泉は詰め腹を切らされた」「森山幹事長には、そうとう腹が立っているはず」といった声が囁かれています。

森山幹事長の責任追及が強まる

森山幹事長に対しては、責任を追及する声が日増しに高まっています。SNS上でも、「森山は幹事長辞めないってあり得ないだろ」「辞任だろ 常識的に 腐った組織だ」といった批判が相次いでいます。

一方で、自公で過半数割れをしている状況下、野党とのパイプが強い森山氏に代わる人材はいるのか、という問題も存在します。

混乱のなか、後任に菅氏の名前が浮上?

こうしたなか、政治評論家の田﨑史郎氏が、28日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、森山氏の後任候補として菅義偉氏の名前を挙げました。田﨑氏は「もし(森山氏が)やめられた場合、あのポストが務まるのは1人だけだと思う。菅義偉さん」と発言し、スタジオを驚かせました。

菅氏は10月の党総裁選以降、健康不安説が囁かれていますが、田﨑氏は「昨日もちょっと話しましたが、非常に元気でした」とコメントしています。

自民党の混乱は、まだまだ続きそうです。