アメリカ大統領選:トランプ氏敗北なら結果に従わない?世論調査で7割が予想

アメリカの次期大統領を選ぶ選挙が近づく中、国民の関心は高まっています。共和党候補ドナルド・トランプ前大統領と民主党候補カマラ・ハリス副大統領のどちらが勝利するのか、様々な憶測が飛び交っています。

トランプ氏、敗北しても結果を受け入れない?

CNN放送が世論調査機関SSRSに依頼して行った最新の世論調査によると、実に10人中7人ものアメリカ国民が、トランプ氏が大統領選挙で敗北した場合、その結果に従わないのではないかと予想していることが明らかになりました。

この調査は、20歳から23歳までの登録有権者1704人を対象に行われたもので、誤差範囲は±3.2%ポイントとなっています。驚くべきことに、回答者の69%が「トランプ前大統領は負けても承服しないと思う」と回答しています。

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この結果を党派別に見ると、民主党員では91%、共和党員でも45%がトランプ氏の敗北結果への不服従を予想しており、党派を超えて多くの人がトランプ氏の過去の言動から、今回も同様の事態が起こることを懸念しているようです。

ハリス氏への期待は?

一方、同じ調査で、ハリス氏が大統領選挙で敗北した場合、その結果を受け入れると思うと回答した人は73%に達しました。民主党員の6%、共和党員の48%はハリス氏が大統領選挙敗北を受け入れないだろうと予想しています。

今回の調査では、「すべての州が選挙結果を公式に認証すれば、敗北した候補は承服する義務があると思うか」という質問に対して、88%もの回答者が「イエス」と答えています。これは、アメリカの民主主義の根幹を揺るがすような事態は避けたいという、多くの国民の願いの表れと言えるでしょう。

激戦州ウィスコンシンではどうなる?

USAトゥデイ紙とサフォーク大学が実施した別の世論調査では、ラストベルトと呼ばれる激戦州のウィスコンシン州において、ハリス氏とトランプ氏が接戦を繰り広げていることが明らかになりました。

この調査は、ウィスコンシン州の投票予定者500人を対象に行われたもので、誤差範囲は±4.4%ポイントとなっています。調査の結果、ハリス氏は48%、トランプ氏は47%の支持率を獲得し、両者の支持率は僅差となっています。

ウィスコンシン州は、大統領選挙のたびにその結果が注目される州であり、「ベルウェザー(指標)郡」と呼ばれるドア郡の調査でも、ハリス氏が50%、トランプ氏が47%と、ハリス氏が僅差でリードしています。

2020年の大統領選挙では、バイデン氏がウィスコンシン州で0.63%ポイント差で辛くもトランプ氏を下しました。ドア郡では1.45%ポイント差でバイデン氏が勝利しています。

結果はいかに?

今回の大統領選挙は、アメリカ国民にとって非常に重要な意味を持つ選挙となります.
国民の選択が、アメリカの未来を大きく左右することになるでしょう。