ウクライナのゼレンスキー大統領は、北朝鮮が、ロシアの軍需工場に多数の労働者を派遣する方針だと主張しました。また北朝鮮兵が数日以内に、ウクライナ軍との戦闘に投入されるとの見方も出ています。
ロイター通信によりますと、ゼレンスキー大統領は先月31日に放送された韓国メディアとのインタビューで、北朝鮮が多数の民間の労働者をロシアの軍需工場へ派遣することで、両国が合意を目指していると主張しました。
また、北朝鮮からの派兵をめぐり「プーチン大統領は西側諸国の反応を確かめている。 現在の反応はゼロだ」と述べ、支援国が対抗措置をとらない場合、兵士は増員されると危機感をあらわしました。
さらに、ロシアは情報機関のルートを通じて西側諸国と協議し、北朝鮮兵の配備を認めたとも主張しています。
こうした中、アメリカのブリンケン国務長官は31日の会見で、ロシアには現在1万人の北朝鮮兵が派遣され最大8000人が、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州に配備されていると明らかにしました。
その上で、ロシア軍は北朝鮮兵に対し、基本的な歩兵作戦の訓練を実施しており、数日以内にウクライナ軍との戦闘に投入されるとの見方を示しました。