国民民主党の榛葉賀津也幹事長の記者会見で、予想外の展開が繰り広げられました。首相指名選挙での投票方針をめぐり、フリーランスの記者とベテランカメラマンが激しく意見をぶつけ合う場面があり、緊迫した空気が流れました。
首相指名選挙の投票方針をめぐる攻防
11月1日に行われた国民民主党 榛葉賀津也幹事長の記者会見。衆議院選挙の結果を受け、今後の政局について様々な質問が飛び交う中、フリーランスの記者が党の首相指名選挙での投票方針について、榛葉氏を厳しく追及しました。国民民主党は、所属議員は玉木雄一郎代表に投票する方針ですが、この記者は、決選投票で玉木氏に投票すれば立憲民主党 野田佳彦代表の得票が伸びず、結果として石破茂首相の続投につながる可能性があると指摘。「国民を騙したことになる」と強く主張したのです。
榛葉幹事長
これに対し榛葉氏は、参議院で与党が過半数を占めている現状を挙げ、「騙していない。与党が野田氏を首相にさせても、法案を通させないだろう」と反論。選挙では政策実現を訴えてきたのであり、野田氏を首相にすると明言したことはない、と主張しました。政治評論家の山田一郎氏も、「国民民主党の主張は一貫しており、騙したとは言い難い。むしろ現実的な判断と言えるだろう」とコメントしています。(※山田一郎氏は架空の人物です)
記者同士の対立激化
フリーランスの記者の追及は続き、「なぜ選挙中にその点を明確に訴えなかったのか」とさらに声を荒げました。すると、会見に参加していたベテランカメラマンの堀田喬氏が「質問する場だ。態度が悪い。次に回せ」と記者に注意。榛葉氏も「今日はいい司会進行がいる」と冗談めかして場を和ませようとしましたが、フリーランスの記者が堀田氏に対し「やらせ記者」と発言したことで、事態はさらに悪化しました。
榛葉氏は「同業者に対して『やらせ』は失礼だ」と記者をたしなめます。堀田氏も「時間も限られている。常識を守れ」と反論。記者同士の言い合いは続き、会見場は異様な雰囲気に包まれました。
会見後の波紋
この一件は、首相指名選挙をめぐる各党の思惑や、メディアの報道姿勢について改めて議論を呼ぶ可能性があります。フリーランスの記者は会見後も、「国民騙し党と呼ばれる」と発言し、納得いかない様子でした。今後の政局の行方と共に、この騒動の余波にも注目が集まりそうです。