兵庫県知事選(11月17日投開票)は、告示直後から波乱の様相を呈しています。パワハラ疑惑や贈答品問題で不信任を受け失職した斎藤元彦前知事ですが、逆風にも関わらず支持が広がりを見せているというのです。一体何が起きているのでしょうか? 今回の記事では、斎藤氏を支える「応援団」の声を交えながら、その背景に迫ります。
斎藤氏への熱烈な支持:草の根運動が鍵?
10月下旬、西脇市で行われた斎藤氏の集会には、約70名の支持者が集まりました。40~60代の男性を中心に、女性の姿も見られました。集会後、斎藤氏は参加者一人ひとりと握手を交わし、「家族で応援してます」といった声や写真撮影を求める声が相次ぎました。
地方メディア関係者によると、斎藤氏が辻立ちを始めると、SNS上には応援の投稿が溢れ、各地の辻立ちにも人だかりができるようになったとのこと。「斎藤さんは悪いことをしていない」「改革を続けてくれ」といった声が広がり、草の根レベルでの支援の輪が徐々に拡大しているようです。
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疑惑の動画:選挙参謀A氏の証言
斎藤氏支持の広がりを後押ししているのが、”神動画”としてSNSで話題となっているある動画の存在です。動画には、100歳の女性が斎藤氏に記念品を手に感謝の言葉を述べる様子が映っています。しかし、この動画には斎藤氏の選挙参謀とされるコンサル会社経営者A氏も映っており、「ヤラセ」ではないかとの指摘も上がっています。
A氏に真相を尋ねると、「斎藤氏とは3年前の知事選からの友人であり、今回は選挙を手伝っていない」と回答。動画については、「斎藤氏が一人で駅立ちをすることを心配し、様子を見に行った際に、100歳の女性が斎藤氏にお礼を伝えたいと話しかけてきたため、アテンドしただけ」と説明しました。A氏は、「斎藤氏は不当な批判を受けており、できることがあれば手を貸したい」とも語っています。
NHK党党首・立花孝志氏の参戦でさらに混迷?
さらに、10月24日にはNHK党党首の立花孝志氏が斎藤氏支援を表明し、知事選への出馬を表明しました。この立花氏の参戦は、選挙戦をさらに複雑化させる可能性があります。 政治アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「立花氏の出馬は、これまでとは異なる層の有権者を取り込む可能性があり、斎藤氏にとっては追い風となるかもしれない」と分析しています。
兵庫県知事選は、斎藤氏の逆風からの巻き返しなるか、それとも新たな知事が誕生するのか、予断を許さない状況となっています。今後の展開に注目が集まります。