倉持仁医師、顔面神経麻痺を公表 – 多忙な医療現場の最前線で

医療現場の最前線で活躍する倉持仁医師が、顔面神経麻痺を患ったことをX(旧Twitter)で公表しました。新型コロナウイルス感染拡大時から、テレビ番組への出演や発熱外来の設置など、精力的に活動してきた倉持医師。今回は、その多忙な日々が病状に影響した可能性についても触れられています。

倉持医師の顔面神経麻痺:ベル麻痺と診断

2024年11月2日、倉持医師は自身のXアカウントで顔の半分が動かない症状が出たことを報告。当初は脳梗塞を疑いMRI検査を受けた結果、幸いにも脳梗塞ではなくベル麻痺と診断されました。ベル麻痺は顔面神経麻痺の一種で、顔の片側の筋肉が突然麻痺したり、筋力が低下したりする症状が現れます。自己免疫疾患などが原因として挙げられます。

ベル麻痺の症状例ベル麻痺の症状例

倉持医師は、同級生の耳鼻科医に相談し、詳しい診察を受けたとのことです。 日本耳鼻咽喉科学会によると、ベル麻痺は年間約10万人が発症すると言われており、比較的よく見られる疾患です。多くの場合、自然に回復しますが、重症化すると後遺症が残る可能性もあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。

多忙な医療現場と健康への影響

倉持医師は、赤字経営の病院を維持しながら、2023年12月から休むことなく働き続けてきたことを明かしています。過労がベル麻痺の発症に影響した可能性も示唆しており、改めて医療従事者の労働環境の厳しさが浮き彫りになりました。

厚生労働省の調査でも、医療従事者の長時間労働は深刻な問題として指摘されています。過重労働は、心身の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、医療の質の低下にもつながる可能性があります。

今後の活動と支援の声

倉持医師は、11月からは週に一度は休むことを宣言。多くのフォロワーから、心配や激励の声が寄せられています。「身体を酷使しすぎて心配です」「本当にお大事になさってください」といったコメントが多数寄せられ、倉持医師の健康を願う声が広がっています。

日本医師会も、医師の健康管理の重要性を訴えており、過重労働を避けるための対策や、メンタルヘルスサポートの充実などが求められています。

倉持医師の回復を願う

今回の倉持医師の公表は、医療現場の最前線で働く人々の負担の大きさを改めて認識させる出来事となりました。一刻も早い回復を祈りつつ、医療従事者全体の健康を守るための対策が進むことを期待します。