アダルトエンターテイメント業界には、時に意外な高学歴の背景を持つ人々が存在します。学歴と仕事に直接的な関連はないとはいえ、その事実に驚く人も少なくありません。今回インタビューに応じた水谷梨明日さんも、そんな「高学歴セクシー女優」の一人です。慶應義塾大学を中退し、アメリカの大学でジェンダー学を専攻した彼女は、「IQ140の才女」としても知られています。ジェンダー学での学びが、彼女の性に対する考え方や、現在の職業選択にどのように影響を与えたのか、そして業界について思うことを語りました。
アメリカで専攻したジェンダー学とは
水谷さんは、慶應義塾大学経済学部に現役合格しながらも、わずか1年で退学し、アメリカのアイオワ州にあるグリネル大学へ進学しました。現在も同学に籍を置き、ジェンダー・女性学・セクシュアリティ研究（ジェンダー学）を専攻しています。
学科の授業では、様々なセクシュアルマイノリティの作家による自伝や小説を読み、活発なディスカッションが行われます。また、性産業に従事する人々の権利や、フェミニズムの歴史についても深く学んでいます。このような学術的な環境で、彼女は多角的に性と社会の関係性を探求してきました。
アメリカの大学でジェンダー学を専攻した水谷梨明日さん
ジェンダー学が変えた性への価値観
ジェンダー学の学びは、水谷さんの性に対する考え方を大きく変化させました。「良い意味で、性に関してオープンになった」と彼女は語ります。かつて、彼女は性を「自分が楽しめるものではない」、あるいは「電車での痴漢のような嫌な経験を通じて、周囲が自分を性的に見て楽しむネガティブなもの」として捉えていました。
しかし、ジェンダー、セクシュアリティ、そしてフェミニズムについて深く学ぶ過程で、彼女の認識は変わりました。性はネガティブなものではなく、「ポジティブなもの」であり、「女性が主体的に楽しむことができるもの」であるという新たな価値観を持つようになったのです。この価値観の転換が、セクシー女優という職業への興味を抱くきっかけとなりました。
セクシー女優 水谷梨明日さんのポートレート写真
彼女はまた、自身の職業に関連するAV新法といった業界の問題についても、関心を持って考えるようになったといいます。アカデミックな視点から性と社会構造を理解したことが、自身のキャリアと向き合う上での土台となっているようです。
結論：異色のキャリアを支える知性
水谷梨明日さんのキャリアは、高学歴とアダルトエンターテイメントという、一見相反する要素が交差する異色のものです。しかし、アメリカの大学でジェンダー学を専攻した経験は、彼女自身の性へのネガティブな認識を覆し、主体的に性を受け入れるポジティブな価値観へと変化させました。この知的な探求が、彼女が現在の職業を選択し、業界内の問題にも関心を持つ原動力となっています。彼女の歩みは、学問が個人の人生観やキャリア選択に深く影響を与えうることを示唆しています。
